ボーカルシンセ「Alter/Ego」の初心者向けガイドがなかったから書いてみたログ
 

 

 はじめましての方が多いと思います。管理人のゆこなるです。

このログではボーカルシンセサイザー「Alter/Ego」について書きなぐっていきます

​これ、元ボカロP志望かつ普段UTAUを使っている私が反応しないわけがないえげつないボーカルシンセでした……

 

 ログを書く理由は単純、Alter/Egoについての日本語の解説が少なすぎてかなり(というほどでもないかもしれないけど初心者としては)戸惑うところがあったからです。私はちょっとだけ英語できるけどほら、いくらなんでも英語嫌い殺しすぎるんですよあれ。

 

 このログを読もう、Alter/Egoを使おうという方は、たぶんボカロUTAUを使ったことがあったりDTMに対してそれなりの知識がある方だろうと思いますので、このログもそんな方々を対象に書いています。なるべくわかりやすく書こうと思っていますが、あくまで書きなぐりなのでもしかしたらわかりづらいところもあるかもしれません。

​めっちゃ長いので、必要なところだけ飛ばし飛ばしで適当に読んでやってください。ついでに私はDTMや歌唱合成ソフトを知り尽くしているわけではないので、特に後半に「ここよくわかんなかったんだけど……」という部分が多くあるのをご了承ください。はっきり書けるようになり次第追記していきます。

​ このログが、あなたとAlter/Egoとの幸せな出逢いのきっかけとなりますように。

というか私はこの道を究められそうにないので、このログを読んだどなたかAlter/Egoのプロフェッショナルになってください。​お願いします(他力本願)

​                                   2016/9/23 ゆこなる

[2017/12/06 追記]

 おたまかざはさまによる、「Alter/Ego」簡易マニュアルの日本語訳も公開されています。

このガイドでわからない!となっている部分もこのガイドで網羅されておりますので、当ガイドとともにお読みいただけたらと思います。

​ちなみにこの解説の原文を書かれた方はBONESさんの中の人なんだとか……!

​→「Creating a Vocal Track using AlterEgo For UTAUVocaloid users_JP.pdf」

 
-CHAPTER 1- まず「Alter/Ego」の素晴らしさを語らせてほしい人生だった
 

 

 まずは、「Alter/Ego」の概要について触れておきます。

● Alter/Ego (アルターエゴ) <名>

 カナダ・モントリオールのPlogue Art et Technologies社が開発したフリーのボーカルシンセソフトで、

有償ソフト「chipspeech」の機能制限つき無償版。

 

 部類としては「VOCALOID」「UTAU」「CeViO」と近い「歌声を作るシンセサイザー」の一種です。

​ で、歌わせている動画がこちら。↓

 

[2017/4/6 リンク切れに伴い動画リンク先を変更しました]

 このソフトは「英語」「日本語(ひらがな)」の歌唱に対応し、またVB(音声ライブラリ)によってはフランス語などさまざまな言語での歌唱に対応しています。慣れればどんな曲でも簡単に歌ってくれそうですね。

​ さて。

 このソフトの最大の特徴は、先ほどのデモでみなさんお気づきのとおりあくまで

「声質があんまり人間っぽくない」

ということにあると思います。

​なんというか、昔のSF映画とかに出てきそうな感じの。

 

 Alter/Egoは、例えば世界で最初に歌を歌ったコンピュータ「IBM 7094」などのような「中の人がいない機械の歌声」を出すシンセとして開発されています。こう言ってみるとめちゃくちゃニッチな感じがしますね。

​需要なくね!!??と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、こういう機械っぽい歌唱って本当に独特で、実はとってもかっこいいんですよ。

 Alter/Egoの歌唱ではないですが、伝わってくれとの思いを込めてコンピュータ歌唱曲の参考動画を載せておきます。

First computer to sing - Daisy Bell
​by Slaven Radovic
<参考動画>IBM 7094の歌唱サンプル。声が聴けるのは1:05~
隅田川夏恋歌 フル 説明欄に歌詞付き
<参考動画>村井聖夜製作の歌唱合成シンセ「ALT」の楽曲。名曲
【TILT(AquesTone)】オリジナル曲:Stays Of My Emotion
<参考動画>「AquesTone」が使用された楽曲です。かわいい~~!!

 ……ね!!??すごくない!!!???

 Alter/Egoはこのような機械っぽい歌唱を目指したソフトのため、ロックやポップなどの人間らしいエモーショナルさを求めるものよりはダンスミュージックやテクノなどの電子音楽っぽい曲向けに制作されたソフトであるといえるでしょう。

メインボーカルとしてではなく声ネタとして使うことも多いかもしれません。

 ちなみにPlogue Art et Technologies社から配布されていた最初のAlter/Ego用VB「Daisy」(最初の動画で歌ってた子)の名前の由来は、上記の動画で歌われていた「Daisy Bell」から来ているようです。愛を感じる。

 [2018/4/18]上記にて紹介している楽曲に「Stays Of My Emotion」を追加しました。

 ……もちろん調声を頑張れば、上のように人間らしい雰囲気のある滑らかな歌わせ方もできるようです。

​導入して二週間の私にはこんな調声はできません。すごい。

​ ということで、少しでもAlter/Egoに興味をもっていただけたでしょうか?

CHAPTER 2では、Alter/Egoの導入方法を解説をしていこうと思います。

-CHAPTER 2- ソフトの導入の仕方がかなり難しい気がする
 

 

「Alter/Ego」を動かす前に、まず準備から始めましょう。

「Alter/Ego」のVOCALOIDやUTAUと違う点は、「あくまでシンセである」という点。

 ……あ、いやその、ボカロもUTAUもシンセなんですよ括りとしては。すみません。

 正確に言うと、Alter/EgoはCubaseやSONARなどのDAW上で立ち上げることのできる「VST」という規格のプラグインとして配布されています。

 このVSTファイルをDAWのなかに読み込めばDAWの中で直接起動させることができるため、ボカロやUTAUのように「一回エディタ上でwavファイル書き出してからDAWに移動させて……」という手間がかからず、そのままMIXして楽曲を完成させることができるんです。

 Alter/EgoにはWindows版、Mac版、スタンドアロン(DAWを必要とせず単体で立ち上がるタイプ)が用意されていますが、今回は無償で利用できるDAWの「REAPER」(ここではv4.77)がインストール済みで、かつREAPERを使用してAlter/Egoを立ち上げることを前提に話を進めていきます。DAWをお持ちでない方はREAPERをインストールして使えるようにしておくと吉(ここでの基本的な操作説明は割愛させていただきます)。

また、ご自身でDAWをお持ちの方の場合は、お使いのDAWの操作方法をご参照ください

 ではまず、Alter/Egoの公式サイトに行きましょう。下をクリックしてサイトにジャンプしてください。

Plogue | Alter/Ego :: real-time singing synthesizer

( ^o^)サイトに飛んだぞ!さあDLだ!


( ˘⊖˘) 。o(……待てよ?これまさか一文字もひらがながないパターン?)


|Plogue|┗(☋` )┓三


( ◠‿◠ )☛カナダの会社だからしかたなかろう


▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂うわああああああ

 ……はいそうなんです。みなさんお察しのとおりここで

E N G L I S H

​のおでましとなります。オウマイエネミーイングリッシュ……

公式サイトのトップがこんな感じ。なるほどわからん……

わからないのでとりあえず下にスクロールしてみると、

ん? DOWNLOAD……

ここからAlter/Egoのダウンロードページに飛べます。

​とりあえずほかの英文は読み飛ばしてここをクリック。すると、

こんな画面が開きます。見ただけでアレルギー出そう?ばっかおまえ……

>俺がついてるだろ<

みなさんが今回見るのは……

ここだけだぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 ちなみにこれは上から順に

・Windows用のAlter/Egoインストーラ

・Mac用のAlter/Egoインストーラ

・ユーザーガイド

・Daisy(現在はMarie Ork/Bones)のVB

という風に並んでいます。

 

 今回はWindowsを使用するので、一番上の「Alter/Ego Windows」の横にある青字の「DOWNLOAD」をクリック。

​すると、

 

「WIN_AlterEgo_v1.077.exe」という名前のインストーラがダウンロードされます。

​起動してみましょう。すると、

 

まじかよ日本語じゃねえか!!!!!!!!!

​ここで迷わず日本語を選択し、OKをクリック。

 

うん。「次へ」をクリック。

 

ここで規約確認画面が出てきます。同意して次へ進みましょう。

 

続いてAlter/Egoをインストールする場所を指定します。適当な場所を指定しましょう。

 

 Alter/Egoのファイルの内容を指定する画面が現れます。これは上から順に、

・スタンドアロン(DAWなしで起動させるタイプ)

・32bit用のVSTファイル

・64bit用のVSTファイル

・RTAS(VST以外のプラグイン拡張子)

・AAX(VST以外のプラグイン拡張子)

​となっています。今回は32bit用のVSTしか使用しないので、とりあえず「AlterEgo VST32」以外すべての項目のチェックをはずしました。

 

チェックを外すとこういう表示が出てきますが、無視して「はい」を選択しましょう。

残念ながらここからしばらく英語です。

​これはVSTファイル本体が格納されるフォルダなので、わかりやすいところを指定してください

 

Alter/Egoのセットアップファイルを入れる場所を指定します。デフォルトでおk。

 

ショートカットをどこに作るか指定します。これもデフォルトでおk。

 

あとは内容を確認してインストール完了です!!!!!

続いて、Alter/EgoをDAWに読み込む作業。

REAPERの場合はオプション→設定→VSTから、

 

「Add」をクリックし、

 

Alter/EgoのVSTファイル本体が入ったフォルダ」の場所を指定して読み込み​ます。

​こうすることで、Alter/EgoをREAPER上で使用できるようになりました。

​ではさっそくAlter/Egoを起動してみよう!!!!

​REAPERの場合は、新規トラックを作成して「FX」ボタンをクリックし、「VSTi AlterEgo」を選択して「OK」をクリック。

​すると、……

 

なんだこれ????

実はこれ、「まだVBがインストールされていません」という状態を示しています。

ただインストールしただけではVBがまだ入っていないので、歌わせることができないんです……

それでは聴いてください

「そういう大事なことは先に言え」

 

……長くなってしまったので、「VBのダウンロード方法」「歌わせ方」はCHAPTER 3にて解説していきます。

 
-CHAPTER 3- VBが入ってなかったから入れてひとまず歌わせてみる

 

 ということでこの章では、まずAlter/Ego用のVB(音声ライブラリ)を導入するところから始めます。

今回は、CHAPTER 1の動画で紹介させていただいた「Daisy」というVBを導入してみましょう。

​では改めて、Daisyを配布しているAlter/Egoの公式サイトへジャンプします。

​〔追記〕2017/1/20 Alter/Egoの公式サイトで配布されているVBが「Daisy」から「Bones」に変更されていることを確認いたしました。VBは今後も追加・変更されていく可能性があります。DL方法および扱い方は以下と同じですので参考として見ていただけるとありがたいです。

Plogue | Alter/Ego :: real-time singing synthesizer

 

そしてまたサイト下部にある「DOWNLOAD」をクリックし、

 

 黄色の四角で囲った部分から「Daisy Voice Bank」を見つけて「DOWNLOAD」をクリック。

「Daisy_v1070.zip」というzipファイルがダウンロードされるはずです。

​このzipファイルは必ずすべて展開し、展開したフォルダを間違って削除しないような場所に移動させてください

 続いて、DAWからAlter/Egoを起動します。

 

こういう画面が起動すると思います。

​次に先ほど展開した「Daisy_v1070」フォルダを開き、

 

この中の「Daisy.bank.xml」をAlter/Egoにドラッグアンドドロップ。

​導入に成功すると画面が変わり、

 こんな感じの素敵なビジュアルに切り替わります。このインストール方法はほかのVBでも同じで、

「DLしたファイルを解凍」→「xmlファイルをD&D」で使用できるようになります。

VBを切り替える際はエディタ上部の「VOICE」から選択して切り替えを行ってください。

​ ちなみにエディタのビジュアルはVBによって異なり、例えば「ALYS」の場合は

 こんな感じ!!!!!!!

やばい!!!!!!!!!!!!!(語彙力)

 この美麗なビジュアルもAlter/Egoの持ち味。いいぞ!!

 ……はい。

​導入作業がようやく終わったので、さっそく歌わせてみましょう。

 上の動画を参照にしていただくとわかると思いますが、Alter/EgoではDAW上でMIDIファイルを制作し打ち込むことで楽譜入力を行います。​ボカロやUTAUのように特殊な拡張子ではなく世界基準のMIDIを使うところも、ほかの歌唱合成ソフトとの大きな違いであるといえると思います。

 普通にDAWでMIDIトラックを作成してポチポチ打ち込んでいくのが王道のやり方ですが、UTAUを使用している方であれば(専用のプラグインを使用すればボカロを使っている方でも)エディタからMIDIを作成する機能を使うことができます

​一般に数多く配布されているustファイルをMIDIに変換してしまえばあとはDAWにMIDIを読み込むだけなので、カバー曲制作などの場合手間がかなり軽減されます。ご参考に。

​(MIDI打ち込みに関してはDAWの仕様によって異なるので割愛)

 MIDIを打ち込んだら、次に歌詞を入力します。みなさんもうお気づきだと思いますが

 この部分に歌詞を入力していきます。

 歌詞入力画面に設置されたテキストボックスは0~127番、全部で128個あり、ひとつのボックスにつき1フレーズずつ歌詞を入力していきます。

Daisyは日本語と英語に対応しているので、日本語の曲であればひらがなで入力していけばOK。

MIDIで打ち込んだ音符の数と対応するように注意して歌詞を入力していきましょう。

歌詞入力の際の基本的な注意点はボカロやUTAUとあまり相違ありません。

 入力できましたか?

​では、DAWの再生ボタンから音声を再生してみましょう!

 
-CHAPTER 4- 調声とかしてみたかったんだけどさ

 この章では、Alter/Egoを歌唱させる際の注意点、調声の手段について書いていきます。

時間の関係上、今回は日本語の曲しかデモを作れませんでした。お許しください……

今回はサンプルとして以下の曲を歌わせていきます。

HI-SPEED FANTASY TUNE「SHION」
​DJ YOSHITAKA
​<参考動画>歌唱のサンプルに使用しています

​基本的なAlter/Egoの歌わせ方についてはCHAPTER 3の後半をご参照ください。

MIDIと歌詞の情報を入力したら基本的な準備は完了。

​ということで、さっそく再生してみます。

お゛お゛ん!!!???歌詞がずれてる!!!

 この場合だと、「ん」を一音として計算せず「んど」を一音節としてカウントしてしまっているんです。

これはもともとそういう仕様らしく、はじめはかなり戸惑う点かと思います。私もそうでした。

 これを回避するには、以下のように操作します。

X-SAMPAモードに表示を切り替えて変換

Alter/Egoエディタの歌詞入力画面にある「X-SAMPA」をクリックすると、

 

​下の画像のように、歌詞の表示が「X-SAMPA」という発音記号の表示に変わります。

 

​よく見ると四角で囲った部分が「nan」と一音になっているので、

 

​ スペースを空けて「na」「n」という風に変更を行います。

 REAPERの場合スペースキーは再生ボタンの代わりになっているので、半角スペースを入力したいときはshiftキーを押しながらスペースキーを押してください。

 このように音と音の間にスペースをあけることで、「ん」が入る音の一音節化を避けることができます。

この機能、「ん」の一音節化を避ける以外にもかなり応用がきくのでは……?​ 覚えておくと便利かもしれません!

 では、ベタ打ちしてみたものを聞いてみてください。​

SHION(べたうち) - Alter/Ego Daisy
00:00 / 00:00

 ……どうでしょうか?

 発音に独特の癖があるものの、ベタ打ちでもはっきりとした声で歌ってくれますね。

タ行の子音が全体的に「ch」っぽい。また、よく聴くと語尾の音が次の音素の子音に対応して変化しているのもわかりますね。

 私の家にいるDaisyさんは(オケをつければ紛れるものの)ロングトーンでぶちぶちというノイズが入りました。もしかしたらあまり長い音符を使うのには向いていないかもしれません。

​ それを除けば完璧というか、CHAPTER 1で示したALTちゃんをいくらか滑らかにしたような声という印象を受けました。

 ちなみに。

 DAW上でMIXなどを行う際、音を確認するために曲の途中で再生をやめて前の部分から聴きなおすということも多いと思いますが、

 このように再生位置をずらすと歌詞もずれてしまいます。

 この場合、テキストボックスの番号をクリックすることでフレーズごとに歌いだしの歌詞が調整できるようになります。ボカロやUTAUと違って音符の位置と歌詞の位置が固定されているわけではないので煩わしいですが耐えましょう。仕様の違いというものです。

 以上でベタ打ちの解説はおしまいです。

ここからは歌唱合成ソフトの醍醐味でもある「調声」の作業!!!!やっぱり歌わせるならこだわりたいところですよね。

 ということで、ここからはAlter/Egoエディタについているパラメータの解説をしていきます。​

​ 初めに、エディタ右上部のここ!

 このパラメータは左から順に、

・MONO/POLY切り替え(デフォルトはMONO):クリックして切り替え。「POLY」にするとリバーブがかかったような効果を得られるらしいです。

・He BN Range(デフォルトは2):不明(ごめんなさい)

・RB Range(デフォルトは2):不明(ごめんなさい)

・Volume(デフォルトは-4dB):音量調整

・Wave Rate(デフォルトは100%):数値を小さくするほどタメの効果が得られます

・Phoneme Speed(デフォルトは100%):数値を小さくするほど子音をはっきり、かつ長く発音します

という感じでしょうか。

 He BN RangeとRB Rangeに関しては使ってみても差がよくわからなかったので、判明し次第追記させていただきます。

 

​ 言葉だけではわかりづらいので、とりあえずためしに使ってみた動画も用意しました。

​ MONO→POLY切り替え、VOLUME、Wave Rate、Phoneme Speedの順に使用しています。

わかりづらい動画ですがお許しください!!!!!

 ここを弄るだけでも滑舌が相当変わるので、曲そのものの聴きやすさに大きく影響してきそうです。

 続いては、「CONTROLS」エディタです。

 

​ 画面の真ん中あたりにある「CONTROLS」をクリックすることでエディタを表示できるようになります。

 パラメータに書いてある数字の上をクリックし上下にドラッグすることで数値を操作をすることができます。

左上から順に、

◆VOICE  声質を変化させる部分です。

・Helium(デフォルトは50%):数値を大きくするとヘリウムガスを吸ったようなイメージの声質になります。弄りすぎると歌詞が聞き取りづらくなります。

・Fem Factor(デフォルトは25%):数値を大きくすると女性的、小さくすると男性的な声質に変化します。ボカロで言うGEN、UTAUで言うgフラグのような感じでしょうか。

・HF Sizzle(デフォルトは25%):数値を大きくするとキンキンした声質に変化し、小さくすると掠れた感じの声になります。

・HF Gain(デフォルトは25%):不明(ごめんなさい)

・Breath(デフォルトは0%):数値を大きくするごとに声に混ざる息の量が大きくなります。大きくしすぎると少し歌詞が聞き取りづらくなるかも。

・Impulse:クリックで切り替え。声にかけるエフェクトを変更できます。詳しくはこちらを参照

・lmp. Width(デフォルトは50%):「Impluse」の効果の大きさを調整します。

・lmp. WKF(デフォルトは0%):「Impluse」の効果のかかり具合を調整します。数値を大きくすると元の声がはっきり聞こえるようになります。

・Sibirance(デフォルトは100%):不明(ごめんなさい)

◆STACK エフェクター的な何かです(雑)

・Density(デフォルトは0%):声を重ねたようなエフェクトがかかります。

・Detune(デフォルトは30%):Densityのかかり具合を調整します。数値を大きくするほど効果が大きくなります。

◆SETUP 歌わせる際の発音等の調整を行うところです。

・Legato:クリックで切り替え。オフにすると音がぶつ切りの状態になるようですがぱっと聞いただけではわかりません。

・Polyphony(デフォルトは2):クリックで切り替え。「POLY」モードをオンにした時の効果のかかり具合を調整できます。「MONO」モードの際はいじっても意味はなさそうです。

・Attack(デフォルトは0%):音の立ち上がりを調整します。数値を大きくするとフレーズの始まりの音の立ち上がりが遅くなります。

・Release(デフォルトは67%):音の終わりの長さ(リリースタイム)を調整します。数値を大きくするほど音の終わりを長く伸ばし、かつゆっくり減衰していきます。

・Octave(デフォルトは0):クリックで切り替え。歌わせるときのオクターブ高を調整します。

・Coarse(デフォルトは0):クリックで切り替え。歌わせるときのキー高を調整します。

・Fine(デフォルトは0):1centごとに音程をかえられます。数値を大きくするほど音が高くなっていきます。

​・WaveRate KF(デフォルトは0%):不明(ごめんなさい)

 というように変化していきます。

 文字をたくさん書いてしまってごちゃごちゃしてしまいましたが、とにかくいじってみていただければわかります。

これ本当に無料なのかよ……と疑ってしまうほど、声を細かく調整できることがわかりますね。

 やばい。

 こちらも言葉だけではわかりづらいと思うので、一部のパラメータを実際にいじってみた動画を載せてみます。

​<参考動画>
Fem Factor→Breath→Density→Detune→Octave→Fine
​ほかのパラメータは皆さんの手でいじってみてください!

 

​なにこれ楽しい

 今回のデモ動画で使用していないパラメータも多いですが、それも弄ってみるととても楽しいので是非ご自分の手で確かめてみてください。

 

 

​◆VOICE「Impluse」について

 上記の概要説明においてImpluseの説明を省略してしまったのでこちらに追記します。

……と思ったのですが私の知識不足と語彙不足が災いして説明が難しいので、動画で紹介させていただきます。

​<参考動画>
​Impluse機能におけるすべてのモードを試してみています

 

​ かなり声が変わっていることがわかると思います(語彙力)

​ Impluseを変更すると音量も相当変わってきますが、これはMIXをするときなどに音量を調整すれば問題ないのであまり気にしなくても大丈夫かと思われます。

 続いては「MODULATION」エディタです。

 

​ こちらも画面真ん中あたりにある「MODULATION」をクリックするとエディタを表示できます。

 では恒例のパラメータ紹介です。左上から、

◆VIBRATO 声を震わせます。

一番左側の円形のパラメータ(MW:CC1)でビブラートのかかり具合が調整できるようになっています。

・Rate(デフォルトは3.5Hz):声の揺らぎの間隔を調整します。大きくするほど間隔が狭くなります。

・Accel(デフォルトは3.0Hz):声の揺らぎの間隔を調整します。Rateとあまり変わりませんが、両方の値を最大値にしたうえでMWの値を最大にするとうがいの音みたいになって楽しいです。

・Delay(デフォルトは0%):音が始まってからビブラートがかかり始めるまでの時間を調整します。小さな音符に揺らぎをかけたくないときに有効。

・MW:CC83(デフォルトは100%):不明(ごめんなさい)

・To Pitch(デフォルトは25%):ビブラートの揺らぎのふり幅(音程)を調整します。値を大きくするほど音程の落差が大きくなります。

・To Vol(デフォルトは25%):ビブラートの揺らぎのふり幅(音量)を調整します。値を大きくするほど音量の落差が大きくなります。

・To Tone(デフォルトは25%):不明(ごめんなさい)

・To Helium(デフォルトは0%):値を大きくするとなんかもわっとした揺らぎのエフェクトがかかります(謎)。大きくしすぎると歌詞が聞き取りにくくなるので注意。

◆EXPRESSION 正直言って謎でした誰か解き明かしてください。

一番左のパラメータ(Exp)の値を大きくすると、キンキンした叫びのような声質に変わります。


MW Amt.(デフォルトは0%):効果のかかり具合を調整します。大きくするほどキンキン度合いが高まる気がする。
To Vol.(デフォルトは0%):音圧調整を行います。
To HF Sizzle(デフォルトは100%):値を大きくするほど、ボーカルの後ろで鳴っている「ジー」という音が大きくなります。
Siz.>Fmts/Gain(デフォルトは0%):値を変えるとボーカルの後ろで鳴っている「ジー」という音の音質が変わります。
Vel to Vol(デフォルトは100%)/Vel to WaveRt(デフォルトは0%):Volume/Wave Rateを弄ったときにかかるエフェクトの量を調整するところ(らしい)です。
Vel to Glide(デフォルトは0%):Glideを弄ったときにかかるエフェクトの量を調整するところ(らしい)です。
Vel to Sizzle(デフォルトは0%
):不明(ごめんなさい)

◆HUMANIZE 歌に人間特有の自然な揺らぎを与えます。

Pitch(デフォルトは25%):音程に揺らぎを与えます。値を大きくすると揺らぎも大きくなりますが、ビブラートほどの過激な変化はありません。
Vol(デフォルトは25%):音量に揺らぎを与えます。値を大きくすると揺らぎも大きくなりますが、ビブラートほどの過激な変化はありません。

◆Glide 音の遷移を調整します。

Glide(デフォルトは60%):前の音と次の音の遷移における音程の変化速度を設定します。数値を大きくするほどゆっくりになりますが、大きくしすぎるとクソ音痴になります。
LegatoGI(デフォルトは70%):不明(ごめんなさい)
Humanity(デフォルトは0%):不明(ごめんなさい)
Vol Smooth(デフォルトは0%):前の音と次の音の遷移における接続の際の音量を調整するらしいですが、正直よくわかりません。

と、こんな感じになります。

 聞いた感じ大きな変化もなく「不明」とした点も多いですが、わかり次第追記していこうと思っています。

​ ついで「MIX」エディタもあります。こちらは文字通りオケとボーカルをMIXするところですが、VSTとして使用する際はDAW上で直接MIXできてしまうので今回は割愛させていただきます。

 最後に「プリセット」の紹介(忘れてた)。

 

​ この「PRESET」部をクリックすると、VBごとに標準搭載されているプリセットを呼び出すことが可能です。

 かなり声質が作りこまれているので、いい感じにしたいけどどうすればいいかわからない場合や調声が死ぬほどめんどくさい方におすすめ。また細かく調声をしたい場合も、ここから好きな声質を選んで踏み台にすることができるので便利かと思います。ご活用ください……。

 
-CHAPTER FINAL- あとがき

 

 ということで、「Alter/Ego」はいかがだったでしょうか? 

 私自身このシンセと出会ってから2週間ほどしか経っていないので、わかりにくい部分もとても多かったかと思います。でもこの解説をきっかけに、少しでもAlter/Egoが使いたくなった、使いやすくなったと思っていただけたなら幸いです。

Alter/Egoはもうそろそろ配布開始から一年が経過しますが、そのわりに私もこのログを書き始める直前までAlter/Egoの存在すら知らずに生きていました。だからDL当初はかなり手探りで、このログを書いている間も発見を積み重ねては追加で書いていく……という感じでした。長かった。

何度も言いますがこのログは「不明」となっている箇所がかなりあります。その箇所については詳細がわかり次第順次追記していきますが、皆様のほうでももし「こここうなのでは?」と思う点があったら当サイトトップ記載のツイッターアカウントやメールフォームから私に連絡いただけると幸いです。こわくないよ。

最後に私のほうでちゃんと調声を施したものを掲載させていただいて、最後まで読んでいただいたお礼代わりとさせていただきます。

それでは楽しいAlter/Egoライフを!

SHION 調声済 - Alter/Ego Daisy
00:00 / 00:00

 

◆参考先

ICON「Plogue、ヴィンテージ・コンピューターの声質を再現した本格的な歌声シンセサイザー、「Alter/Ego」の無償配布を開始!」:http://icon.jp/archives/10950

Alter/Ego公式サイト :https://www.plogue.com/products/alterego/

Youtube「Plogue Alter Ego, The Singing VST, Truly Amazing and FREE」:https://www.youtube.com/watch?v=DWZUZBWm0CE